2011年10月6日木曜日

コラム:女性は、なぜ地図が苦手なのか?

以前、「地図を読めない女、話を聞けない男」という本が
 話題となったことがあります。
 
  実際、この本のタイトルにあるように、グーグル等の詳細
 な地図を手にしても、目的地に辿りつけず、
 右往左往するのは圧倒的に女性が多いです。
 面白いのは、女性は、自分の行動範囲にある
 街の情報には強いことです。
 
 例えば、10年勤務の男性社員より、入社したばかり
 の女性社員の方が、オフィス近隣のケーキ屋さん情報
 に通じていることは珍しくありません。
 要するに、女性は地図を店の場所を中心とした点で
 捉えるのが得意なのでしょう。
 
 ただ、未知の目的地に行こうとする時に、地図を
 お店や建物の集合体と捉えると”このコンビニを右に入って、
 ケーキ屋を曲がって”と行こうとしがちで、この場合
 最初のコンビニが見つからないとスタート地点で迷ってしまう
 ことになりがちです。
 
 また、女性はそもそも自分が現在、どこに居るのかが
 判っていない人が多いようです。
 
 それに対して、男性は、自分の現在の位置を確認した
 上で、左に行けば山手線の線路だから
 歩く方向は右、東京タワーが見える方向にとりあえず
 300メートル真っ直ぐ進む。というように地図を
 まず、大つかみしてから、店の並び等、細部を確認し
 ていくというプロセスで目的地に向かいます。
 
 男性に地図が苦手という人が少ないのは
 ”最初に大まかな方向を決める”ということに理由が
 ありそうです。
 
 この男女の地図に対する使いこなし術の差は、”男性は外で狩猟 
 女性は家の周囲を守る”という永年の人類の歴史によるものでしょう。
 
 その遺伝子を受け継いだ?、現代に生きる女性だけに
 ”女性は地図が弱いからダメ”というのは酷かもしれません。